お勧めトレーラーと牽引車の話
初めての方はトレーラー選びや牽引車で悩むでしょうが、最低限①~⑤だけ抑えれば問題ありません。
⑥はボート&ジェットスキー用、カーゴトレーラーの選び方や絶対に選んではいけないメーカー、⑦はキャンピングトレーラーの選び方です。
①トレーラーを引っ張るには免許がいるのか?
引っ張る重量は「トレーラー+上に乗るボートなどを含め」750kg以下
「車+トレーラー」の全長が12m以下
この2つを満たせば普通免許で牽引可能です。
ただし、車検証には950登録やトレーラー登録が必要です。
②牽引車(引っ張る車)は?
アメリカ車で牽引している人も多いですがお勧めは国産車です。
アメ車はブレーキ性能とミッション強度が日本のストップ&ゴーに合いません。
アメ車の部品は流用が多いので、大型SUVに軽いスポーツカーと同じブレーキやミッションを使っているので弱いです。
牽引車で重要なのは止まるためのブレーキ性能と車の重量です。
<車の理想重量>
車の理想重量はトレーラー総重量の約2.5倍です。車の重量が軽いとブレーキ時にトレーラーに押され危険です。
※トレーラー側にブレーキがあれば車の3倍くらいまで引っ張ることができる車もあります。
<排気量>
牽引免許が必要ないサイズであれば排気量はガソリン2000ccで峠も上り50km/hくらい出ます、理想は2000ccターボ以上、NAであれば3000cc以上です。20年以内の車であれば問題ありません。一昔前のディーゼルであれば峠でターボ2500cc以上、NA4000cc以上は欲しいです。
<ミッション>
ミッションに関しては急加速を行わなければ牽引免許が必要ないサイズはCVTでもATでも大丈夫です。
急発進を繰り返すとMTでも滑り始め最悪故障になります。
<必要装置>
車には「ヒッチメンバー」という連結器を付けなければなりません。
ヒッチメンバーは本体3万円~8万円、取り付け工賃1万5千~10万円です。多少いじれる人であれば説明書は付属しているので自分で取り付けできます。
車検証に牽引登録(950登録)が必要です。
牽引登録は車屋に頼むと5万円とか高いので直接「行政書士」に依頼すると1~2万円前後で済むことがあります。
※並行輸入車の950登録は現実的に不可と思ってください。並行輸入車はトレーラー一台ずつの登録が必要です。950登録はトレーラーのサイズ登録なので、一台ずつ登録しなくても登録重量以下のサイズは何を牽引してもOKです。
③運転は難しいのか?
前進はさほど難しくありません。
早めのブレーキを心掛け、交差点では少しだけ内輪差を意識すれば普通に運転できます。
バックは慣れるまで難しいです。
バックはハンドルの切った方とは逆にトレーラーは曲がります。
※普通のバックとは逆にハンドルを切る必要があります
※ハンドルを右に切るとトレーラーは左に進みます。左に切るとトレーラーは右に進みます。
※少しずつ動きながらハンドルを切るのがコツです。止まる→ハンドル切るだとトレーラーは暴れます。
④維持費はどのくらい?
普通ナンバー(白)であれば毎年車検です。
サイズにもよりますが自動車税が4000円~1万円前後、車検では車屋に頼んで5~10万円です。車検は自分で行えば数万円で済みます。
軽ナンバー(黄)であれば2年毎車検です。
サイズにもよりますが自動車税が1万円弱、車検代は普通ナンバーとさほど変わりません。
必ず毎年ベアリングは確認しましょう。トレーラー経験の少ない車屋に頼むとベアリング確認しないので注意が必要です。
⑤任意保険は?
任意保険は牽引車の保険が特別な手続きや追加金なしで使えます。
保険会社次第でトレーラーの車両保険が付くか付かないかは変わります。
※細かくは任意保険会社に確認してください。
⑥ボート&ジェットスキー用、カーゴトレーラーの選び方や絶対に選んではいけないメーカー
ボートトレーラーやジェットスキーのトレーラーは水に漬けてボートなどを下すことが多いです。
そのため、確りした物でなければ、ハブベアリング部分に直ぐに水が入り、帰宅中にベアリングが破損しタイヤが飛ぶという最悪事態が起きます。
私のボートトレーラーは確りしたメーカー(ショアランダーのOEM)でしたが2年間ベアリングのメンテナンスをサボっただけで2回ベアリングを破損し、タイヤを飛ばす寸前までなったことがあります。皆さんは必ず毎年確認しましょう。
中国製のトレーラーは安いですが、このベアリング部分の密閉性が悪く、最悪1度だけ水に漬けただけでベアリングのグリスが乳化し、数回の使用でベアリング破損します。また、塗装状態が悪く直ぐに錆びますし、通常のトレーラーが溶接部分も中国製はボルト留めとなって強度不足です。そのためカーゴトレーラーとしての購入もお勧めできません。
※有名どころであればシー〇リンやロ〇トが中国製トレーラーです。
お勧めトレーラーは
ショアランダー、オキトレーラーズ、ソレックス、サン自動車です。
綺麗に使えば30年以上、使えます。
マックストレーラーやブラストトレーラーは悪くはありませんが、お勧めメーカーと比べるとフレームが錆びやすく品質がワンランク劣ってしまいます。
⑦キャンピングトレーラーの選び方
キャンピングトレーラー大まかに分けて
ヨーロッパ製とアメリカ製があり
お勧めはヨーロッパタイプです。
ヨーロッパタイプは乗用車でも牽引できるように軽量化されトレーラーにブレーキが付いていることが多いです。また、輸入元は大手キャンピング専門店なので雨漏りしないようにコーテイング加工されています。
その反面、アメリカ製は重量があり、マイナー業者の輸入が多くコーティング加工されておらず雨漏りすることが多いです。
内装と装備に関しては好みを選べば問題ありません。
中古を選ぶときは、床に注意してください。
床は木の板のことが多く、腐っていることがあります。
番外編(牽引車)
砂浜に牽引していくときは大型SUVにしてください。シティ派4WDのフォレスターやエクストレイルなどは埋まって全く使い物にならなくなります。出来れば大型SUVでLSDやデフロックがあると良いです。
写真は小樽の砂浜でジェットスキーを牽引したダットラの左フロントが埋まり、レスキューとしてパジェロ(ブレーキLSD)で引っ張り上げようとしたらパジェロの右リアが埋まった画像です。砂浜に行くときは複数台の大型SUVとロープが必要です。
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